subtitle_2
gazou_1

Weaving

oru

タイ東北部イサン地方の小さな村で昔ながらの田植えがはじまった。自分たちの手で食べるものを育て、着るものを織り上げ、家を建てる。そんな素朴な暮らしが何代も続いてきた村も電柱が立ち始めた頃から変わり始める。服をつくる文化もこの村から途絶えようとしていた時、伝統文化の復興を支援するボランティアグループが活動を開始する。そんな時、ブリュッセルでオートクチュールを手がけていた一人の日本人がこの地を訪れる。服飾デザイナー さとう うさぶろう。 彼がこの村にやってきたのは、ある声に導かれてだった。やがて彼はタイに移り住み、仲間たちとともに、“いのちの息吹にあふれた”服づくりを始める・・・。

red_line
gazou_2

Living

ikuru

優秀な外科医として病院でガンなどの患者を診て来た医師 船戸崇史。しかし、なんど切り除いても再発する患者の多いことから、自分のメスではガンに勝てないとさとり、せめて在宅で最後を看取るお手伝いができたらと、病院を去り、 西洋医学のみではなく東洋医学や補完代替医療等を取り入れたクリニックを開業する。イサンで染め織られた“いのちの息吹にあふれた”服の愛用者でもある彼は、毎年末期ガンを患う人たちを連れ気功ツアーに出かける。第10回目の行き先は石垣島。参加者たちはそれぞれの思いを胸に南の島へと向かう・・・。

red_line
gazou_3

Earth

daichi

農業をしながら歌手を続けるYae。彼女は、母 加藤登紀子の影響もあり、若くして大手レコード会社と契約するが、 歌うことを通し社会に貢献したいという理由からレコード会社を去り、独自のライブ活動をはじめる。彼女の父は学生運動指導者で後に有機農法実践家になった藤本敏夫。その父が残した農園「鴨川自然王国」には毎年、援農に多くの人が訪れる。ここで彼女は将来夫となる男性と出会う。そして、そのウェディングドレスは、うさぶろうがデザインしたものだった。 彼女は語る。「私たちは、土、水、空気、太陽のめぐみで生かされているんです・・・。」

red_line
gazou_4

Beginning

hajimaru

うさぶろう、船戸医師、Yaeが一堂に会する機会が訪れる。タイで織られた命が宿る服のファッションショーとコンサートが船戸クリニックで開催されるのだ。モデルは医師や看護婦、患者、そしてガンで家族を亡くした人たち。準備にボランティアたちが奔走する。

そして、ショーの当日がやってくる・・・。

tsumugu_tate